2日目(3/21)
日程 時間 地名 プラン 2日目
3月21日(日)06:30
17:00無錫 無錫の三国城を観光
水滸城
12:00過ぎ
三国城と水滸城を隔てている城壁を通りぬけて、水滸城に入城。
水滸城は、もともとは水滸伝の映画村だが、宋の時代をイメージしたセットになっているため、水滸伝に限らずいろんな時代劇の撮影がされているそうだ。
水滸城は、三国城と違って、点々と見所があるのではなく、城内の全てが水滸伝の世界なので、三国城よりも雰囲気は良い。特に、街並みが当時の庶民の生活が感じられていい。
水滸城に入って5分ぐらい歩いたところで、ガイドさんが「おすすめのオミヤゲがある」と言うので怪しみながら付いていくと、小さな露店のオミヤゲ屋さんだった。お店には、武骨そうなオジサンが愛想もなく座っていた。ガイドさんの話によると、この店で、三国志の扇子がたった10元(三国城、水滸城で一番安い)で買えて、しかも、名前まで入れてくれる、というのだ。人の良さそうなガイドさんの薦めとはいえ、彼も油断のならぬ中国人なので、私と二人組の方は顔を見合わせてしまった。
迷った挙句、二人組の一人の方が思い切って、三国志の扇子を1個注文をした。すると、本当に、オジサンが、電気ドリルで彼の名前を扇子の端に彫ってくれた。しかも、扇子は大きくてハリセンに近い大きさなのだ。これは、お得!!!ということで、私も購入しようとしたら、二人組のもう一人の方が、8個も注文したのだった。扇子の数が足らないかも、と思っていたら、奥から扇子を持ってきたり、隣の店の扇子を持ってきたり、かき集めて来てくれた。私も、調子に乗って4個も注文した。三国志の扇子以外にも、水滸伝などの扇子があった。私は自分用のオミヤゲには、中国の歴代皇帝の顔が描かれた扇子をゲットした。トータルで13個も日本人が扇子を買ったので、オジサンは大忙しだった。扇子バブルだ!
水滸城の入り口付近
水滸伝の名前通り、水が似合う街です。
十字坡の酒場
水滸伝では、よくしびれ薬を飲ませて
山賊らしいことをする酒場です。水滸城の通り
宋の時代の街に入り込んだ気分になれます。
おみやげ屋さん
名前入り扇子を買ったお店です。
二人組の方は、水滸伝に興味があるのか心配だったが、水滸伝はもちろん詳しく、唐の武将もファンのようで、かなりの中国歴史ツウの方で恐れ入った。
水滸城にも、大きな宮殿があり、今度は、入ってみることになった。宮殿の中は、皇帝気分でコスプレができて、玉座にも座れるが、有料のようだった。宮殿の大きさは、ハンパなく大きくて広くて、撮影のために本当にこれだけの大きさが必要なのかな、と思ってしまうほどだ。
水滸城の宮殿
ファインダーに入りきらないほどの大きさです。
宮殿の中
外国人(私たちも外国人ですが)が
玉座で写真撮影をしてました。
水滸城では、偶然にも、ドラマのロケが行われていた。私たちが見ただけでも3回ほどロケの撮影を見かけたので、いろんなところで撮影をしているようだ。
私たちが宮殿を出て通りを歩いていると、ちょうど食事の時間なのか、エキストラの人たちは休憩中で、時代劇そのままの格好で通りを歩いたり、食事をしているので、宋の時代にタイムスリップしたかのようだ。
エキストラの人たち
エキストラの人たちは、この街に住んでいるかのように
自然に歩いています。エキストラの人たちの食事
さすがに食事は、現代の食事でした。
しばらく歩くと城壁があり、ここをくぐると水滸城の別のエリアに行けるようだ。
二人組の方が、城壁の上に階段で登れることに気付いて、重い足取りではあるが、登ってみた。城壁の上は風も強くて水滸城を見渡せることができて、気持ち良い。別のエリアの建物も見ることができ、まだまだ水滸城は広いことがわかる。
城壁の上
城壁は、かなりかなり長いです。
隣の城壁
ススの付き方がリアルで当時の城壁のように見えます。
遠くに建物が見えますが、
あの辺りまで歩くのかなー。宋の旗
ちょうど風が吹いていて旗はなびいていました。
バックに見える建物は、歩いて見てきた方向です。
登った城壁
城壁に「東京」と書かれていますが、
宋の時代に都の名前です。
ここでは、乗馬もできるみたいです。
次のエリアの城壁をくぐると、そこは、さきほどのエリアよりも、庶民らしい雰囲気だった。最初のエリアは都会で、このエリアは梁山泊のイメージなのだろうか。
庶民らしい通り
売っているモノや家の造りが、さきほどの通りと違って
庶民らしさを醸し出しています。
武道会場
武道会場を見ると、ドラゴンボールの
天下一武道会を思い出します。
ちっちゃな子供が勇ましくてカワイイですね。
水滸城でロケをされた俳優のサインが書いてある記念碑をガイドさんに案内してもらった。
俳優のサインが、ずらーっと記念碑に彫られていて、ほとんどが知らない人たちだ。唯一、ジャッキーチェンだけは知っていた。
俳優のサイン
ジャッキーチェンのサインは、何語?
今日はかなりの距離の歩いている上に、早めの朝ご飯から何も食べていないのでクタクタになっていたが、水滸城の一番奥に梁山泊があり、最後の力を振り絞って全員で入ることになった。梁山泊は、門の辺りは柵や見張り台があったが、その先は単なる山道で、石でできた見張り台があるだけだった(地図には、山の上に建物が描かれていたが)。
しんどい思いをして登っただけはあって、眺めは期待していた以上に良く、水滸城を見渡すことができた。
梁山泊の入り口
山賊の砦らしく、柵や見張り台があります。
梁山泊からの眺め
水滸城の城壁まで見渡すことができます。
かすかに王宮が見えますが、
三国城は遠すぎて見えません。水軍
梁山泊といえば、水上の戦いが多いですが
水軍の船は、しょぼかったです。
ロケ撮影中
大人数で本格的な撮影をされてました。
女優さんは、かなりの美人でした。
この写真を撮った後、写真撮影を止められたので
貴重な写真です。
水滸城でもいつもならショーがあるのだが、今日はロケのため、ショーが中止ということで、水滸城を出てランチに行こう、ということになった。
水滸城の入り口
三国城の入り口と比べると
中華らしく派手です。
無錫でランチ
14:00前
水滸城を出て、またタクシーに乗り、無錫の街にあるガイドさんおすすめの火鍋屋さんに到着。
火鍋は、もちろん、ツアーの料金に含まれていないので、ガイドさんに火鍋代の110元を支払って、ツアーに含まれていた50元を戻してくれた。
火鍋は、中国の鍋料理で、一つの鍋で辛いスープと白湯スープが入っていて、日本の鍋と同様に、野菜や肉などの具材を入れて煮て、辛い調味料を混ぜたタレを漬けて食べるのだ。ガイドさんが、鍋にどんどん具材を入れて、どんどん食べるので、私たちも真似して食べ始めた。日本人の感覚だと、お客さん優先でガイドさんは遠慮がちになりそうだが、ガイドさんはそんな感覚は無く、サバサバしていて私たちにとっても気兼ねなくて食事の雰囲気は良かった。
私は、火鍋を始めて食べたが、なかなか美味しい。冬にぴったりの料理だ。ただ、器が小さくて、食べづらいのが唯一の難点だった。最初、私は、ドリンクはお茶を注文していたが、火鍋があまりに辛いのでビールを注文した。火鍋とビールは合う!
火鍋
見た目通り、白より赤のスープの方が辛いです。
火鍋の具材
火鍋の肉はヒツジを入れます。
写真に載っている肉以外の具材は、
冷凍豆腐、カニかまぼこ、うずら卵です。太湖のビール
軽めのビールでした。火鍋屋さんの店内
高級店ではありませんが、清潔感がありました。
15:00
火鍋をイッキに食べて、しばらく、食堂で休憩となった。ガイドさんは、火鍋屋さんの店員さんと話しに行ったので、日本人だけで雑談をした。
話の流れは、自然に、ガイドさんの話になった。 水滸城のお得な扇子は、ガイドさんはオミヤゲ屋さんと組んでいるわけではなかったし、火鍋屋さんも安くて美味しくて、彼は純粋に薦めてくれたようで、いい兄ちゃんだ。しかも、この店で飲んだビール代は請求もしてこない。
16:00
新幹線の出発時刻まで時間があるので、ガイドさんにお願いして、中国のデパートで買い物に連れて行ってもらう。
火鍋屋さんから10分ほど歩いたところに、デパートがあり、そこで1時間ぐらい自由時間になった。
デパートの店内は、日本と変わらない商品が日本と変わらない価格で売っていて、面白味に欠けた。地下は、全てスーパーマーケットになっていて、かなり広い。食料品だけでなく、衣料品など何でも売っていて安い。例えば、豆腐一丁は日本よりもサイズが大きくて2元だった。二人組の方に、スーパーマーケットでばったり会ったが、大量に買い込んでいた。
ガイドさんの話によると、上海よりも無錫のスーパーマーケットの方が価格が安いらしい。
17:15
デパートから、タクシーで駅まで移動だが、通勤ラッシュのせいか空いているタクシーがつかまらず、ガイドさんはあせる。私たちも一緒にタクシーを探す。
無錫の道路
車線の数が多く幅広い真っ直ぐな道路です。住宅街
洗濯物の干し方が、中国らしいです。無錫のデパート
それほど有名店ではないらしいのですが、
建物は巨大です。
でも、最上階は工事中でした(笑)様々な乗り物
車道では、自動車と一緒に生活感のある
自転車や三輪車が走っています。
17:45
どうにか、タクシーをつかまえて無錫駅に到着。
あせっているガイドさんの後ろを、私たちは必死に追いかける。ここで迷子になったら厄介なことになる。無錫駅のセキュリティも大混雑だったが、他の中国人に抜かされないようにガードを固めて並ぶ。セキュリティを抜けて、待合室に入って、ようやく一安心。改札はまだやってないようだ。
18:00
改札の後、プラットフォームで待っていると5分遅れで新幹線がやってきた。新幹線の乗り降りは、予想通り、中国人がマナーを守らないので出入り口でゴチャゴチャになっていて、なかなか車内に入れない。置いていかれやしないかとヒヤヒヤする。車内に入ると、今度は、なかなか席に座れない。指定席券を持っていない人が、指定席に座っていて、なかなか、席を離れないので揉めているようだった。出発到着時刻が遅れていく理由がわかったような気がする・・・。
その間にも、新幹線は、無錫駅を無事、出発した。
無錫駅の待合室
上海に負けず劣らず、駅は人が多いです。
無錫駅からの眺め
ガイドさんは無錫は田舎だと言ってましたが、
十分に都会です。