3日目(3/22)


日程 時間 地名 プラン
3日目
 3月22日(土)
09:00
13:00
17:25
20:35
上海郊外

上海発
中部着
上海郊外の農家訪問

空路にて、上海空港から中部国際空港へ到着

上海郊外へ

8:00
今日は、遅めの起床で、ホテルでゆっくり朝食ができる。
バイキングにはいろんな料理があるので、いろんな種類を食べようとちょっとずつ摘んでみた。特別に美味しいというメニューはなかったが、中国の朝食はお粥が似合う。

8:40
荷物整理をしていると、部屋に今日の農家訪問のツアーのガイドさんから電話がかかってきた。また、昨日のように早めに出発かと思ったら、今日は、ラッシュでホテル到着が遅れていて、9:30になるとのこと。ガイドさんは、昨日とは違う方で、日本語が聞き取りづらくやや不安だ。
9:15までホテルの周りを出歩いてみた。住宅街なのか、特に変わったモノはなかったが、飾りっけの無い上海の町を見れた。

9:20
チェックアウトし、荷物をフロントに預けて、ホテルのロビーでガイドさんを待つことにした。

朝食
中華は、朝のお粥が美味しいです。
ホテルのロビー
シンプルですが清潔なロビーです。
泊まったホテルの入り口
駅からは離れていますが、快適に過ごせたホテルでした。
欧米人の観光客
欧米人も日本人観光客のように団体で行動するんですね。
スターバックスコーヒー
中国語では、こんな漢字を当ててるんですね。
住宅地
ホテル近くの住宅地にこっそり入ってみました。

9:25
ツアーのガイドさんが登場。 遅れているので、早速、車に乗り込んで出発。 ツアー客は、予想通り、私一人のようだ。
ガイドさんの名前は、柳さんで、ドライバーさんも、柳さんだった。 ガイドさんは、30歳ぐらいのずんぐり体型の人で、ドライバーさんは、顔も体型もお笑い芸人TKOの坊主頭の人に似ている。
ガイドさんは、普段は、案内をする仕事ではなく事務をしているらしいが、ツアー会社は忙しくて今日はガイドでもないのに駆り出されているそうだ。今朝も空港までお客さんを送りに行って、その帰りがラッシュで遅刻したそうだ。道理で日本語があやしいはずだ。
車は、高速道路に乗って、上海の郊外へ向かう。上海の中心以外は、そんなに混んでないようだ。
移動の間、ガイドさんと日本の話をした。そのガイドさんは、日本の漫画やドラマが好きで、漫画はコナンが好き、とのこと。私が、「コナンは漫画やテレビアニメだけでなく、映画もあるんですよ」と言うと、今度のコナンの映画は14作目、であることも知っていた。日本のドラマは、「のぶたをプロデュース」、「振り返ればヤツがいる」が好きだそうで、日本人の私より、明らかに詳しかった。
「楓」というインターチェンジで高速道路を降りると、原付バイクで迎えに来てくれたおじさんがいた。その方が、今日、おジャマする農家の「親」さんという方だった。私たちの車は、親さんのバイクの後ろについていく。バイクのスピードはそれほど早くないので、周りの景色がよく見える。畑が一面に広がっていて、ところどころに集落があった。集落の傍には、水路があり、水郷のようでキレイだ。

10:30
農家(親さんの家)に到着。
農家は鉄筋コンクリートの3階建てで、各家が横一列に並んでいた。私は、中国の農家は、木造の平屋をイメージしていたので、最初は信じられなかった。ガイドさんの話によると上海の農家は裕福らしい。
早速、家の中に通されて、お茶を出された。お茶は急須で入れたのではなく、紙コップに茶葉を入れて、お湯を注いだものだった。それなので、葉が浮いていて飲むのが難しくて私が飲みづらそうにしていたら、ガイドさんが、「葉は害があるものではないですよ」みたいなことを言ってきた。そりゃあ、害は無いかもしれんけど・・・。お茶を飲む日本人を見るために、窓越しに、他の農家の方たちが数名集まっていた。

お茶を少しだけ飲んで、親さんが近所を歩いて案内してくれた。 といっても、親さんはあんまり話してくれず、ガイドさんが話してくれた。
農家には、鶏だけでなくアヒルもいた。 豚小屋跡もあって、昔は、豚も飼っていたらしい。 菜の花が咲いていたので、私が、「菜の花ですよね?」と言うと、「いえ、油の花です」と言われてしまった。油菜のこと?
のんびりとした景観だが、北京から上海をつなぐ鉄道の工事で景観を壊していた。
親さんの家もそうだが、ほとんどの家の窓には、「喜喜」のシールが貼ってあったので、なぜなのか聞いてみると、自分の子供が結婚すると、そのシールを貼るのだそうだ。親さんの家の「喜喜」のシールは、「喜」の口のところがハートの形をしていたので、私がハートのところを指でなぞると、親さんがハニカミながら笑った。

親さんの家に戻ってくると餃子づくりの用意ができていた。 さあ、今から、餃子づくり体験だ!
その前に親さんのトイレに行ったが、和式ではなく洋式で、しかもきれいだった。やっぱり、農家はお金持ちなんだなあ。
餃子づくりは、親さんと一緒ではなく、ガイドさんと二人で始める。具は豚肉だった。
餃子をつくる(はさむ)器具があり、試しに使ってみた。その器具を使ってみると、餃子の皮を包むのは、確かに楽だった。日本にも売っているのかなー? たまに、親さんの奥さんが、日本人がちゃんと餃子を作れているか、様子を見に来ていた。
ガイドさんから、中国では春節の日は家族みんなで餃子作る、という話など、聞いているうちに、自分だけで30個ぐらい、ガイドさんは私より多く、餃子をつくって、終了。餃子を作りながらのオシャベリも面白いものだ。

1階に台所があり、そこに親さんが待っていたので、餃子を持って行った。餃子の調理方法を見ていたら、水餃子にするようだ。やっぱり、中国は焼き餃子ではなく、水餃子が主流なんだ。

白い花
日本の田舎とあんまり変わらないですね。
アヒル
アヒルはペットではなくて、もちろん食用に飼育してます。
菜の花畑
平野が広がっていて、のんびりした雰囲気です。

鉄塔が景観のジャマですね。
農家
農家というか、こじゃれたビルです。

同じような建物が10軒ぐらい横に並んでいます。
「喜喜」のマーク
外側の窓にも、内側の窓にも貼ってました。
なんだか、幸せな気分になれます。
餃子づくり
白い器具が、餃子づくり器です。
餃子の皮を置き、具を入れて、皮の周りに水をつけて、
取っ手を持って閉じると完成です。

11:30
それから、15分ぐらいで、親さんの調理が終わり、料理がテーブルにずらっと並べられた。
私たちが作った水餃子だけでなく、アヒルの肉や、野菜を使った料理など、いろいろなおかずがあった。
水餃子は、具の味がしっかりとしていて何もつけなくてもちょうどいい味だった。いくらでも食べられそう。
アヒルの肉は、少し食べるには良かったが、味が濃くてそんなには食べられない。 他のおかずがあっさり塩味で口に合った。特に、野菜と豚肉の炒めがおいしい。ご飯がどんどん進む。
食事は、親さんとガイドさんとドライバーさんの4人で食べた。ドライバーが親さんと話すぐらいで、男ばっかりでモクモク食べて、会食っぽくなく単なる食事になった。イチゴがたくさん盛ってあって、ドライバーさんは、日本人が食事の合間に漬物をつまむように、イチゴをご飯と一緒に食べるという贅沢な食べ方をしていた。中国では、イチゴは、そんなに贅沢品ではないそうだ。ガイドさんに、日本のいちごの値段を伝えたら、驚かれた。昼ごはんは、私が最後まで食べていた。おかずの後に、私が、デザートでイチゴをずーっと食べているので親さんが微笑んでいた。

お昼ごはん
肉は、アヒルを煮込んだものでした。
野菜料理は、とにかく全て口に合いました。
奥に置いてあるのが、イチゴの山です。


私は、来る途中に見た水郷のような景色を見たかったので、昼ご飯が終わると、ここで親さん家から去ることになった。
私が、みんなで記念写真を撮りましょう、と言って、ドライバーさんに、写真を撮って貰う。デジカメで撮った後、私が持って来たインスタントカメラでも撮ってもらった。インスタントカメラから写真が出てくると、みんなで写真の出来を見守るが、なかなか画像が出てこない。気温が低いせいだろうか?一生懸命が私が写真をパタパタ振って、その後、ガイドさんが振ると、うっすらと画像が出てきてみんなで喜ぶ。言葉は通じないが、喜んでいるのが表情でわかる。ガイドさんに続いて、親さんも写真を振り始めた。

水郷へは、歩いて行くことにした。親さんも水郷まで付いて来てくれるらしい。親さんは、さきほどの写真を振りながら歩いていた。
歩いているときに気付いたのだが、農村さんの方々は普段着を着ているのに、親さんは背広を着ている。ガイドさんに、親さんが背広を着ていることを聞いたら、背広を着るのは慶事のときだけ、だと言われた。親さんにとっては、私が訪問したのは慶事だったのかと、今更ながら気持ちが温かくなった。

通りを歩いていると、大柄で大声でよく話すおじさんが親さんに寄ってきた。どうやら、親さんの知り合いらしい。親さんが、私のことを説明すると、そのおじさんは、私に大声で話し掛けて来て、知っている日本語の単語(「コンニチハ」とか、「サッカーのナカタ」とか)を羅列し始めた。 そして、私がカメラを持っていたので、「中日友好、中日友好」と言いながら、私に握手をせがんで、写真を撮ってくれ、と言われた。私は、為すがままになって、そのおじさんと親さんのツーショット写真を撮った。 親さんは物静かなのに、こんなおじさんも田舎にいるんだなー。
おじさんは余程楽しかったのか、日本人に会った、と近所の家々に入っては言いふらしていた。

通り道
水は決してキレイではないのですが、
水面が穏やかで鏡のようです。
親さんとお友達
親さんのお友達はかなりエラそうでした。
写真を撮られる親さんはテレてました。

水郷に到着。 ここで、親さんとお別れすることになった。 最後に握手をしたが、そのときの親さんの笑顔はとてもステキだった。
水郷は、観光地でも何でもないのだが、中国の昔の暮らしがそのまま残ったような景色なのだ。(うまく言葉で説明できないので、写真を参照のこと)
水郷に到着
家から階段を少し降りると、川が傍にある景色です。
菜の花と橋
地味な背景に菜の花の黄色が映えます。
橋から見た景色
家々が連なって並んでいます。

並木と川と家のバランスが、なんとも言えません。

撮影用に置いてあるかのように舟が
いい味を出しています。
並木道
真っ直ぐな並木道にちょうどよくリアカーを引いた
自転車に乗ったおじさんがやって来ました。

ドライバーさんが、水郷まで車を持って来てくれて、帰る時間となったが、私は出発する前にトイレに行っておきたい、とガイドさんに伝えた。 そうすると、ガイドさんは、川沿いの家に住んでいる方に、トイレを貸してくれ、と頼んでくれたが、なんと、トイレは無いそうだ! 一軒一軒ガイドさんが尋ねてまわってくれて悪い気もしたが、私は、この人たちはどこで用を足しているのか、気になっていた。 ガイドさんが聞いてくれたおかげで、端っこに住んでいる若夫婦の家にはトイレがあることがわかり、そこのトイレを借りた。 トイレは、予想通り中国らしく汚かった。写真も記念に撮っておいたが、あまりに汚いので載せるのは控えておく。

14:00
ホテルに到着。
ホテルのロビーには、空港まで案内してくれる女性のガイドさんがすでに待っていた。 ここで、朝から案内してくれたガイドさん(柳さん)とはお別れだ。日本語はあやしかったが、おだやかで親切な方だった。 あとで、女性のガイドさんからは、「さきほどの方は、お友達ですか?」と言われたが、仲が良さそうに見えたのかな。
ホテルから空港までは、専用車ではなく、タクシーで移動だった。 客は私一人だからだろうか?

ガイドさんは、ちょっとふっくらとした若い女性の方で日本語がとても上手で、タクシーの助手席に乗っているにもかかわらず、空港に着くまでの間、後部座席の私の方を向いたままずっと微笑みながらしゃべっていて以下のような話をしていた。
・ガイドさんは、ハルピン出身で、上海に住んでいる。
・上海雑技団は絶対にいいので、次回、上海に来たときには行くように。
・上海タクシーは、サービスNo.1
・私は中国人に似ていて、中国人なら20代後半の風貌だ。
・ガイドさんは日本へ留学に行きたいが、留学するには150万円以上もかかるので、まだ日本に行ったことがない。
最後は、中国語講座になってきて、舌を丸める発音を私はマスターしつつあった(笑)

ここまでは、ガイドさんは単なる話し相手だったのだが、そのガイドさんが活躍する場面がやって来た!
チェックインのときに、私の預け荷物のスーツケースがセキュリティチェックにひっかかったのだ。 私は、カウンターとは別に荷物をチェックしている部屋に連れて行かれた。部屋では、私のスーツケースがベルトラインから降ろされていた。ガイドさんの通訳で、私はスーツケースの中を開けて、いろんなモノを見せるとすぐにOKになった。いったい何があやしかったのだろう?例の三国志の扇子が武器に見えたのだろうか(笑) 言葉が通じない国で、ガイドさんがいて助かった!

ガイドさんとお別れした後、私は、ほとんど土産物を買ってなかったので空港でいろいろ買いまくって、空港だけで、600元近くも使った。この3日間でトータル400元も使ってないのに。

16:00過ぎに出国手続きを終了し、17:45に離陸し、何事もなく中部国際空港へ到着した。
飛行機に乗っている時間も短く、日本人と中国人はそんなに風貌が変わらないので、日本に戻ってきても周りは中国人のように見えて日本語が通じないのでは、としばらくは慣れなかった。

上海空港
上海空港はとても広くて、
いろんな飛行機が止まっていました。
空港のレストラン
お昼を食べ過ぎたので、
美味しそうですが
食べるのは諦めました。