2日目(3/21)


日程 時間 地名 プラン
2日目
 
3月21日(日)
06:30
17:00
無錫 無錫の三国城を観光                  

無錫へ

6:00
早めに起床して、すぐにホテルの食堂へ行き、中華の朝食はお粥があったり好きなのだが、慌しく摂ることになった。 急いで部屋に戻り、身支度を整えていると、集合時間までまだ時間があるのに、ツアーのガイドさんから部屋まで催促の電話がかかる。6:30に集合だったが、予約した新幹線の関係で早めに出発したいらしい。

6:30
ホテルの部屋を出てエレベータで1Fまで降りると、エレベータの前にすでに若い男性のガイドさんが迎えにきていた。急いでホテルを出て、ツアー会社のバン型の車に乗る。その車には、私と同世代ぐらいの日本人男性二人組が乗っていた。彼らは、私よりもっと早くホテルを出たみたいだ。私と二人組の方とガイドさんで、上海から無錫までは新幹線で移動し、今日一日三国城ツアーを巡ることになる。

6:45
私たちを載せた車が、上海駅に到着。 上海駅は、朝早い時間だというのに、すごい人込みだった。空港とは違って、いかにも中国の庶民らしき人たちがうようよいるので、思わず自分のカバンをギュッと握り締めた。
上海駅は、空港でも無いのに、構内に入るのにセキュリティチェックがあった。セキュリティチェックをするために並ぶが、油断していると順番を抜かされる。ガイドさんと二人組の方を見失わないように必死で付いていく。
セキュリティを抜けると、ガイドさんの提案で、駅内のケンタッキーで朝食を買うことになった。私以外は、朝食を食べていなかったようだ。朝食を買う時間があるのなら、私もそうすれば良かったよ。駅構内を歩いていると、行き先表示板に「徐州」という単語があって、二人組がその単語に反応していた。この二人は、間違いなく三国志ファンだ!
上海駅の2Fにある待合い室でしばらく待つことになる。時間が来るまで、プラットフォームには入れないみたいだ。待合室はかなり広くて椅子もあるが、それ以上に人が多くて立つところを探さないといけないぐらいだった。

上海駅
まだ、朝早いのに、すごい人込みです。
空港に比べると、いかにも庶民らしい人たちが多いです。
上海駅のプラットフォーム
シンプルな作りで、カッコイイです。
”電子”表示板なのは意外でした。

7:05
出発時刻の5分前ぐらいに改札が開き、新幹線に乗車した。新幹線の車内は満席だった。新幹線は指定席だが、指定席券が無くても乗車券があれば新幹線に乗ることができるので、車両の間にはたくさんの人がいて、混雑していた。
乗車してから約10分後に新幹線は出発した。ガイドさんの話によると、無錫まで1時間ぐらいだが、この新幹線は遠くまで行くらしい。新幹線は、日本の新幹線と同じように、通路を挟んで二人席と三人席だ。二人席に二人組の方、三人席にガイドさんと私が並んで座った。
新幹線が走り出してから、私の隣に座ったガイドさんとしばらくこんな会話を楽しんだ。
・ガイドさんは、大阪に4年間いたらしい。 他の日本の都市にもいたようだ。
・今の中国の主席は国民には評判がいいらしい。13000円で電気バイクを国民に提供したりしている。
・中国の国民はお金が無いが、政府はお金をもっている。
・上海人は中国の人にも嫌われていて、うるさくて図々しい。 特に、上海のおばさんは、大阪のおばさん並みらしい。
・中国での三国志の評判は、最近、曹操が人気が出てきた。

中国のトイレは基本的に汚いので、コワいものみたさで、新幹線のトイレに行ってみた。カギがあいていたので開けたら、中におじさんがいて驚いた!おじさんももちろん驚いていた。カギはちゃんとかかるのだが、中国のおじさんはカギをかける習慣が無いのだろうか?トイレは和式というかアジア式で特に汚くなくて、ガッカリ・・・。

新幹線の車内
日本の新幹線と同じぐらいキレイでした。
新幹線の切符
1時間の距離で、40元は安いです。

8:15
無錫駅に到着。
ガイドさんは、帰りの新幹線の指定席が18時無錫出発の切符しかとれなかったようで、帰りの新幹線でもっと早い時刻の席が空いてないかキャンセル待ちを探しに行った。二人組の方と私は、無錫駅で待ちぼうけになって駅の中を見ていたが、田舎の薄汚れた感じだった。

8:30
ガイドさんが戻ってきたが、切符は取れなかったようで、ガッカリしていた。もし、これが日本だとスケジュール通りにいかないとクレームものだが、お客である日本人3名は、ここは中国であるとわかっているので、それほど落ち込んではなかった。(後でわかったことだが、二人組の方は、19時30分から上海で雑技団を見る予定が入っていたにもかかわらず、だ)
無錫駅で、ガイドさんがタクシーを拾い、三国城に移動する。タクシーの中では、後部座席に座った日本人同士で、三国城、三国志のネタで話をした。

無錫のタクシー
上海よりも強固な鉄の柵で運転手を囲っていました。


三国城

8:45
そして、ついに三国城に到着!
ガイドさんが、三国城と水滸城(水滸伝の映画村。三国城とつながっている)のチケットを買ってきている間に、三国城の入り口の前で撮影しまくりだ。まだ、入城もしていないのに、自分でもテンションがかなり上がっているのがわかる。
その間にも、観光バスが続々やってきて、中国人の団体客がどんどん増えていく。ガイドさん、早く入らないと〜。

三国城の入り口
入り口の城壁は、かなりゴツい造りです。
城壁の旗が気分を盛り上げます。
二人組の方が記念撮影をしているのが写ってしまいました。


ガイドさんがチケットを買って、早速、三国城に入る。
入るとすぐに、魏、呉、蜀の将軍が並んだ石像があった。石像は、実物(?)よりも大きめで迫力がある。中国人団体客が、後ろから迫ってきているので、慌てて記念撮影をして退散。
ガイドさんが、三国城の真ん中辺りにある闘技場でショーがある、というので、他の見所は後回しにしてまずは、闘技場に向かう。途中で、馬に乗った関羽っぽい人とすれ違って、日本人は大興奮!

魏の軍団
どの像が、魏の誰なのかよくわかりません。
蜀の軍団
蜀は、一番人気で、石像の横に立って記念撮影する人が
多かったです
私もガイドさんに撮影してもらいました。
呉の軍団
呉は、あまり人気が無いのか
記念撮影をする人たちは少ないです。
巨大な鼎
人間より遥かに大きい鼎です。
何に使うのでしょうね?
関羽の役者
どこかへ向かっている関羽です。
生で青龍偃月刀(のレプリカ)を初めて見ました。
呂布の役者
写真を撮ったときは、趙雲かと思いましたが、
後で呂布だとわかりました。

9:15
闘技場に到着すると、私たちを待っていてくれたかのように、すぐに「桃園の誓いのショー」が始まった。闘技場は、円状の3階建ての建物で、周りから中の演舞を見ることができる。建物は残念ながら木造ではなく、鉄筋でできていた(涙)
ショーは、雑兵のアトラクションから始まり、劉備三兄弟が一人ずつ登場して武器を持った演舞をする。いかにも、中国らしい動きで、拳法の映画の世界に入ったみたいだ。
桃園の誓いのメインイベントは、3人が杯を飲み干すところだが、戦うわけでもないので、盛り上がりには欠ける。それでも、定番のシーンが見れると安心して、劉備三兄弟に声援を送りたくなるのだった。

オープニング
まずは雑兵が前座っぽく、
全員で旗を使ったアトラクションをします。

関羽と張飛
張飛(黒い服)の激しい演舞の後、
関羽(緑色の服)が跳んで出てきました。
動画は、こちら
誓いの儀式
赤い服を着ているのが劉備です。
動画は、こちら
闘技場の全体
円形になっているので、どこからでも鑑賞できます。
雑兵のアトラクションは身が軽いです。

10:00
いったん、入り口近くにある競馬場まで歩いて戻る。今度は、「3英雄と呂布との戦」のショーがあるのだ。そのショーは、「虎牢関の戦い」をモデルにしているようだ。三国城で一番のショーなので、大人気!
ガイドさんの薦めで、私たちは20分前から席をキープして待つことになった。しばらくすると、中国人の団体客がイッキに席を埋めつくしていった。早めに座っておいて良かった〜。
競馬場には、武将の格好をした人たちが馬に乗って現れた。ショーの練習をするのかな、と思っていたら、ガイドさんの話によると乗馬をさせてくれるらしい。二人組みの方が、乗馬をしたいと言うのでガイドさんが二人を連れていき、私は独りで留守番だ。
2、3分たった頃だろうか、白い帽子をかぶった中国のおばさん二人が、二人組の方の席(それぞれの鞄を置いていた)に座ろうとするのだ。私が追い払っても、しつこく何か文句を言っている。そのうち、乗馬を終えて二人組の方が戻ってきて元の席に座ったが、おばさん二人は席の前に立って、二人組の方は競馬場が見えない状態のまま。ガイドさんが、おばさん二人に文句を言って口論になっても、動こうとしない。結局、ガイドさんが自分の席に座れ、と言っておばさん一人を座らせて、もう一人のおばさんは前の席の人たちの中に入れてもらった。周りを見渡しても、ここまでずうずうしい中国人はいなかった。そもそも、帽子をかぶっている中国人は団体客なので、団体さんは席をキープできているはずなのだ。

乗馬をしていた武将さんもいったん競馬場の外に出て、いよいよショーの始まりだ!
武将の名前の中国語のアナウンスとともに、馬に乗って武将が一人一人、颯爽と駆けながら入場してくる!カラフルな甲冑とマントをしているので、見栄えも良し!武将だけでなく、歩兵や戦車や太鼓もあって、実戦らしさの雰囲気を醸し出している。観客も盛り上がってきて全員が立ち始めて、結局、私たちも立って見る羽目になる。
董卓軍と反董卓軍が一同に会し、一列になって向かい合う。そのうち、一騎討ちなどの合戦アトラクションがあり、最後は、呂布対劉備、関羽、張飛の戦いで劉備たちが勝ち、董卓軍が虎牢関に逃げ込んでショーは終了。広い競馬場を使った、馬による一騎打ちは、かなり見応えがあった。やられた武将は、本当に落馬するので、迫力満点だった。

乗馬
ショーの前に、武将さんと一緒に乗馬ができます。
白い帽子をかぶった人が、ずうずうしいおばさん二人。
戦車
武将の入場と同時に戦車も出てきて、
本格的です。
決戦前
袁紹を筆頭に反董卓軍が戦いを挑みます。
劉備たちは、どこにいるんだろう?
出撃
カラフルな武将たちが一歩一歩進軍します。
雑魚の武将の戦い
袁紹の部下が董卓軍の武将に一騎討ちを
挑みますが、やられてしまいます。
馬の上で武器を振り回しながらの殺陣は、
素晴らしいです。
 動画は、こちら
歩兵の戦い
歩兵の殺陣も素晴らしいのですが、
一騎討ちの後に見ると、地味に感じます。

呂布と劉備三兄弟
劉備、関羽、張飛が呂布
追い立てているところです。

動画は、こちら
呂布と劉備三兄弟(アップ)
こんなに間近で、馬に乗った武将のツバぜり合いを
見ることができます。

動画は、こちら

ショーが終わり、三国城をぶらぶら歩く。桃園の誓いで有名な桃園もあったが、混雑しており、見所もなく、すぐに出た。
曹操関連の施設は、道から遠めに見て通り過ぎた。キョロキョロしながら歩くと、三国城は、かなり広いことに気付く。
呉のエリアに向かう途中に、射的ならぬ諸葛亮孔明が発明したと言われる連弩のアトラクションを発見。私は、ガイドさんと二人組の方を待たせて、迷わず、やらせてもらった。連弩は弓なのだが、ピストルの要領で引き金を引くと小型の矢が連続されて発射される仕組みだ。ほどほど楽しめたが、一回やれば満足だ。

三国志らしいベンチ
孔明が座る車椅子のようです。
連弩
私以外には、あんまり人気が無いようでした。

11:30
呉の水軍の基地らしき施設に到着。水軍というだけあって、太湖に面している。三国城のある無錫は、三国時代でいうと呉の領地なので、当時は、本当に太湖に呉の水軍がいたかも、と考えると楽しみが増してくる。
ここでは、軍船を模した太湖を周遊する遊覧船に乗ることができるようだ。乗船代は、ツアーの料金に含まれているようで、ガイドさんがチケットを購入してくれて、私と二人組の方だけで乗船する。
軍船の中は大混雑で、特に、最上階はスシヅメ状態の上、中国人のマナーの悪さが存分に出ていて、不快指数100%だった(笑) 人の壁で、太湖も見えない。
人をかき分けて太湖をなんとか見ることができたが、あんまりキレイでなく、広すぎて岸も見えなかった。しかも、私のマイクロ一眼では、焦点が定まらずシャッターが切れなかった。ちなみに、太湖は琵琶湖の3倍の大きさだそうだ。
軍船は折り返し、呉の水軍の基地に向かう。おーーー、水軍の基地の方が、太湖よりもカッコイイ! ちょっとした「周瑜」気分だ!

呉営水集落
いろんな軍船が港に泊まっています。
見張り台も設置されています。
軍船
当時の軍船っぽい遊覧船です。
周りに付いているタイヤがジャマです。
太湖からみた呉の水軍基地
地上から見るよりも壮観です。
諸葛亮孔明
赤壁の戦いのイメージなのか、
孔明様は、
呉のエリアにいらっしゃいました。

軍船は、水軍の基地に到着し、予想通り、中国人らしく乗り降りの混乱を乗り越えて、ガイドさんと合流。
しばらく歩くと巨大な呉王宮殿が見えてきて、自然とそちらに足が向かう。この辺りから、だんだんと足が疲れてきたので、呉王宮殿は見えてきたが、誰も宮殿の階段を登ろうとしない(笑)
呉王宮殿の傍(といっても200〜300mぐらい離れているが)にある聚賢堂から音楽が聞こえてきたので、そちらを覗いてみる。 ショーでは、宮廷で踊ってそうな舞とコントをしていた。コントは、中国語がわからないが、中国人が笑っていたので、きっと面白かったのであろう。

呉王宮
宮殿の中は気になりますが、遠いです。
建物もセットとは思えぬ大きさです。
聚賢堂のショー
王様とお姫様は、美男美女でした。
ハーレム
下調べによると、ここでは、宮廷の女性のコスプレが
できるらしいのですが、立ち寄らず素通りしました。
三国城のトイレ
単なるアルミの溝!
というまさかのトイレでした(涙)

時間もお昼時で、呉のエリアでは、三国城で唯一の食堂があるので、本当ならここでランチなのだが、ガイドさんが「無錫の街に美味しい火鍋屋さんがある」と言うので、お腹がすいたのもガマンして、そのまま三国城見学の後、「水滸城」を見学することになった。
三国城の最後の見所は、赤壁の戦いをイメージした池だった。池には、軍船の模型が浮いていて

赤壁の模型
以前は、本当に船が燃えるイベントをしていたらしいです。
赤壁の模型(ジオラマモード)
模型をジオラマモードで撮影したら、
さらに模型らしくなりました。